JR南武線の発車メロディー“近郊地域19番” 30日終了に惜しむ声

7月1日から発車メロディーが変更されるJR武蔵溝ノ口駅(JR東日本横浜支社提供)

 JR南武線の発車メロディーがついに消滅へ-。JR武蔵溝ノ口駅(川崎市高津区)の発車メロディーが7月1日に変更されることに伴い、現行の使用は30日の終電までとなることが分かった。長年、同線において使用されていたため、交流サイト(SNS)上では惜しむ声が寄せられている。  

 インターネット上では、同線の発車メロディーは「近郊地域19番」と呼ばれているが、JR東日本横浜支社(横浜市西区)によると、正式名称は「チャイム3B7」で、県内では南武線以外の線区では使用されていないという。

 これまで武蔵溝ノ口駅を含む4駅で使用されていたが、2013年から徐々に「ご当地メロディー」に変更。武蔵中原駅では13年1月24日に、サッカーJ1・川崎フロンターレの応援歌2曲を導入。16年9月3日には、登戸駅で「ぼくドラえもん」「きてよパーマン」「ドラえもんのうた」の3曲に変更。昨年8月6日からは稲田堤駅で、昭和時代の大ヒット曲「丘を越えて」が用いられている。

 武蔵溝ノ口駅の新発車メロディーは、川崎市高津区にゆかりのある洗足学園音楽大出身でシンガー・ソングライターの平原綾香さんのデビュー曲「Jupiter」を採用。7月1日の始発から導入される。担当者は「現行メロディーは聞き納めとなるが、今後も地域の活性化と発展に寄与していきたい」としている。 

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