今年5月、福島県郡山市の商業施設で10代の女性の体を触るわいせつな行為をした疑いで、27日、福島県警の現職の警察官の男が逮捕されました。
不同意わいせつの疑いで逮捕されたのは、郡山北警察署本宮分庁舎の地域係に所属する巡査長・渡辺振一朗容疑者（42）です。
県警によりますと、渡辺容疑者は5月19日午後4時40分ごろ、郡山市内の商業施設で、10代の女性とすれ違いざまに、偶然を装って服の上から尻を揉むなどした疑いが持たれています。
渡辺容疑者と被害者の女性に面識はなく、20日に女性から郡山警察署に通報がありました。商業施設の防犯カメラには犯行の様子が記録されていて、6月8日、「容疑者に似た男が来店している」と施設から通報を受け、駆け付けた警察が渡辺容疑者に職務質問を行い、その後、任意で捜査を進めていました。
調べに対して渡辺容疑者はおおむね容疑を認めていて、「被害者につらい思いをさせてしまい大変申し訳ありません」と話しているということです。警察は、余罪も含めて犯行の詳しい経緯を調べています。
渡辺容疑者は2006年から18年間、福島県警の警察官として勤務していて、勤務態度は「業務を滞りなく行っていて、問題なかった」ということです。
県内で現職の警察官が逮捕されるのは、2021年4月以来で、今回の逮捕を受け、県警の七海暢一首席監察官は「現職警察官が逮捕されたことは、誠に遺憾であります。今後の捜査結果を踏まえ、厳正に対処する方針です。被害者はもとより、県民の皆様に深くお詫び申し上げます」とコメントしています。
また、県警の若田英本部長は、28日の県議会で事件の経緯を説明し、謝罪するとしています。
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