福祉施設入所者に暴行、元職員に有罪判決 群馬・前橋地裁高崎支部判決

 勤務する高齢者福祉施設で入所者に暴行を加えて負傷させたとして、傷害の罪に問われた群馬県高崎市の無職の男(45)の判決公判が26日、前橋地裁高崎支部であった。井筒径子裁判官は「被害者の肉体的苦痛は大きく、結果は重い」として、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑・懲役1年6月)を言い渡した。

 判決理由で井筒裁判官は、身体の安全を軽視する行動に及び態様は悪質と指摘した。

 判決などによると、男は、介護福祉士として働いていた同市内の高齢者福祉施設で4月8日、入所していた女性=当時(97)=に対し、髪をつかんでベッドに押し倒し、蹴るなどの暴行を計9回加え、左手首の骨折や骨盤損傷などのけがを負わせた。

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