大悟も爆笑・芸歴21年「かまいたちと同期」芸人の壮絶「税務署バトル」本人は「じつはもう一個、濱家君のネタが」

(みちがえる・たけし「@takeshi1116」のXより)

6月24日に放送された『大悟の芸人領収書』(日本テレビ系)では、千鳥・大悟と初絡みの芸人たちが集合。テレビには出ていないものの、200人を超えるオーディションを勝ち抜いた5人の芸人が、とっておきの領収書を提示した。

2番めに登場し、壮絶なエピソードを披露したのが、お笑いトリオ「みちがえる」のたけしだ。かまいたちと同期で、芸歴21年めのたけしは、コント道具として購入した領収書5500円分を持ち込み、税務署との2カ月に渡るバトルを語った。

たけしはまず「僕、ぜんぜんお笑いだけじゃ食べられないので、水道検針員のバイトをしながら芸人をやってて」と告白。「年収の割合でいくと、水道が200万円ぐらい。芸人が2万円ぐらい」と、圧倒的にお笑いでは食べていけない状態であることを説明すると、大悟は「ごっつい、“水”やん」とツッコミを入れ、笑いを誘う。

確定申告では「その年の芸人としての収入と経費すべてと、アルバイトの収入を全部、税務署に報告する」作業をしていたが、あるとき「税務署から電話がありまして。税務調査に入ります」と突然の連絡が入ったという。

「なんで僕のところに(税務調査が)入るのですか?」と尋ねたたけしに、返ってきたのは、「あなたの芸人としての収入が少なすぎて、我々はあなたを芸人とは認めません」という驚きの言葉。「いまのあなたの状態は、趣味でお笑いをやっている水道検針員です」とまで言われたという。

水道検針員と認定された場合、コントやライブで使ったお金は、すべて経費として認められなくなる。そこから税務署に芸人として認めさせるための、たけしの壮絶な戦いが始まった。

その年にためていた「何百枚というレシートをすべて税務署に提出」。税務職員から「女性のカツラは何のネタに使いましたか?」と質問があれば、「これは『女家庭教師』というネタで使いました」と説明。証拠として動画を提出し、その動画を一緒に見るものの、税務職員はいっさい笑わないという地獄絵図が続く。

一向に進展がないまま、2カ月間、バトルは続き、「これはもう無理かな。俺は水道検針員になるしかないかな」とくじけかけたとき、たけしはあるライブに出演。そこには、スーツ姿の男性がいたという。

「誰かの関係者かな」と思いながらも、その日は全力でネタを披露。後日、税務署に行ったところ、職員から「先日のライブ、見に行かせてもらいました」と明かされた。そして、かけられたのはこんな言葉だった。

「あなたのネタはお客さんにはまったくウケてなかったです。でもウケてないにもかかわらず、最後まで汗を流しながらネタをやる姿、我々税務署は、あなたを芸人と認めます」

2カ月かけて「国からは芸人と認められた」というたけしに、大悟も思わず拍手。「ネタ動画とか、証拠がなかったので」と、経費として認められなかった5500円の領収書を、大悟は「おもしろい芸人でした」と承認したうえ、「かまいたちにはこの話はできない」と爆笑していた。

税務署との2カ月に渡る壮絶なバトルを披露し、大悟を爆笑させたたけしに、Xでは称賛する声があがっている。

《イイハナシダナー(泣)》

《ネタでも面白いな。いや、ネタよりも面白いのか》

《これぞ芸人魂! 素晴らしい!!!》

番組での反響はどうだったのか? たけし本人に聞いた。

——税務署との2カ月にわたるバトルのネタは、本当のこと?

「もちろんあのネタは、実話です。オーディションには、『領収書』にまつわるネタを2本用意していって、両方、披露しました。(番組で披露した税務署の話とは別の)もう1本のネタっていうのが、同期のかまいたち・濱家(隆一)君に関するネタだったので、『採用されるならこっちだろうな』と思って、そっちを練習していたんです。それが収録の3日前くらいに『税務署職員の話でお願いします』と連絡が来て。あわてて練習し直しました」

——Xでは称賛する声もあがっている。番組に出演した反響は?

「収録では、大悟さんも(日本テレビの)渡邉(結衣)アナも大ウケしてくれて、ホッとしました。番組に出たおかげで、ずっと連絡していなかった人たちからも連絡をもらいました。ウーマンラッシュアワーの村本(大輔)さんとか。あと、それこそ濱家君からも連絡ありましたよ。

それと、これも番組に出た影響か、Xのフォロワーが増えました。新しくフォローしてくださった方のなかには、放送作家の方もいらっしゃったりするので、今後の仕事につなげられればと思います。もう1個の濱家君のネタですか? それも、いつかどこかの番組で話せればと思うので、いまは内緒にしておきます(笑)」

番組では、大悟から、「いいネタもろうたで。絶対にいろんな番組で、ここぞと言うときにしゃべったほうがいい」ともアドバイスされたたけし。壮絶なエピソードをひっさげ、かまいたちに迫る活躍を見せてほしい。

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