【高校野球|注目校②帝京長岡】プロ注目の茨木投手率いる帝京長岡-初の甲子園を狙う【新潟】

夏の高校野球新潟大会|注目校②帝京長岡

7月5日に開幕する夏の高校野球新潟大会。今大会の注目校や選手をシリーズでお伝えしていきます。
2回目は、第一シードの『帝京長岡』です。

春の王者・帝京長岡。県大会を制した勢いそのままに、2014年以来となる北信越優勝を果たすなど、初の甲子園を射程圏に捉えています。

そのチームの絶対的な存在が、プロ注目のエース・茨木佑太。
身長187cmから繰り出すMAX144km/hのストレートは威力十分です。プロに進んだ兄・茨木秀俊を擁し、初めて決勝に進んだ2022年は決勝でサヨナラ負け。その姿を、弟・佑太はベンチで見ていました。
2年後、同じ背番号1を背負い迎える最後の夏。兄の分まで甲子園のマウンドを目指します。
■茨木佑太投手
「自分が投げた試合は必ず勝つピッチングをしないといけないので、必ず甲子園出場に向けて少しでも自分がチームの力に貢献できるように意識している。」

茨木が注目されるのは、ピッチングだけではありません。チームの4番としても打線をけん引。優勝候補のプレッシャーをはねのけ、二刀流でこの夏の主役に名乗りを上げます。
■茨木佑太投手
「勝負強いというところは少なからず自分はあるので、プレッシャーを楽しさに変えられれば必ず良い結果がついてくる。今年こそ初出場を必ず果たせるようにやっていきたい。」

茨木の前後を打つクリーンナップもチームの武器です。
その一人・渡邉侑耶は、ミートとパワーを兼ね備えた3番バッター。持ち前の勝負強さで、この夏は誰よりもランナーを返すバッティングにこだわります。
■渡邉侑耶選手
「チャンスで絶対打てるようなチームから信頼されるようなバッターになって、夏は甲子園に行けるよう県大会優勝したい。」

さらに5番・有馬凛空は、茨木とバッテリーを組む強肩強打の正捕手。1年春から公式戦に出場し、この春は打率4割7分8厘とヒットを量産しました。
■有馬凛空捕手
「5番として自分は、渡邉さんや茨木さんを残さず返すことが自分の仕事なので、必ず甲子園に出て新潟の歴史を変えていきたい。」

今年のチームには、絶対に譲れない思いがあります。
■有馬凛空捕手
「自分たちは勝ちに飢えている集団。」
■茨木佑太投手
「勝利に貪欲というか勝つことを常に意識しているので。」

勝ちにこだわる理由、それは去年の夏。優勝候補と目されながら、3回戦でまさかのゴールド負け。涙をのみました。チームが味わってきた悔しさを忘れないために、取り組んでいることがあります。
■木村昴暉選手
「この新聞のスクラップは、悔しい試合や嬉しい試合の両方を思い出せるように自分たちで考えて貼っている。」

先輩が流した悔し涙、勝利の喜び。積み重ねてきた全ての試合が、いまの力に繋がっている帝京長岡。見据えるのは、夢のその先です。
■木村昴暉選手
「甲子園優勝はまだ新潟でないので、絶対に甲子園出場して初出場初優勝を目指して全員でやっていきたい。」
■芝草宇宙監督
「去年足りなかったものが今年なんとか達成できるように、細かく話し合いながら1つの練習を大事にやっていこう。OK!」

縦縞の雄が、新潟の歴史に新たな1ページを刻みます。

© 株式会社新潟テレビ21