食中毒に気を付けたい季節 お弁当が原因にならないように注意を! おかずに「菌をつけない・増やさない」

(若狭敬一キャスター)
梅雨の時期に気を付けたいのが「食中毒」です。
CBCにも過去に食中毒になったことがある男性記者がいます。

(柳沢彩美アナウンサー)
その記者は現在26歳ですが、20歳の頃に付き合っていた彼女が弁当を作ってくれたそうなんですね。

「お昼に一緒に食べようね」とドライブデートに出かけたそうなんですが、ランチは店で食べてしまったんです。お弁当は車のトランクに入れていたそうなんですが、その男性記者は「せっかく彼女が作ってくれたんだから」と夕飯として弁当を食べたんです。

弁当箱を開けた時にポテトサラダから何かきつい匂いを感じたそうなんですが、気にせずに食べてしまった。すると食べて1時間程したら急に腹痛が起きて、汗がダラダラ頭は真っ白、その後2時間ぐらいトイレから出られず、吐き気も感じたということなんです。

(若狭キャスター)
このポテトサラダというのは以前、この番組でも気をつけましょうという話をしていましたね。

(柳沢アナ)
そうなんです、気をつけるべき弁当のおかずということで、たいや内科クリニックの管理栄養士の林さんに聞いたところ、実はポテトサラダには注意が必要で、マヨネーズが傷みやすいのと、中にキュウリが入っていた場合に塩もみをして水分をよく抜いてからあえないと、キュウリに含まれている水分で菌が繁殖しやすいそうです。他にもミニトマトはヘタに菌が残りやすいということです。

(若狭キャスター)
大石さん、結構気を付けないといけない食材や料理はあるものなんですね。

(大石邦彦アンカーマン)
名古屋市の食品衛生課にも聞いてみました。お弁当で気を付けるべきメニューは何かということなんですが、まず1つ目は調理工程が多いもの。

常温で調理時間が長くなってしまうと、どうしても菌が増殖するリスクが増してしまうということなんですね。

(若狭キャスター)
ポテトサラダも確かに火を通して、潰して、他の野菜と混ぜてと、結構工程がありますもんね。

(大石アンカーマン)
そして2つ目が加熱していないもの、例えばハンバーグの真ん中の辺りの加熱が不十分であったりするケース。また、弁当の仕切りにレタスを使ったりとか、トンカツの下にキャベツを敷いたりとかしますよね。

生野菜というのは、そもそも菌が残っている可能性があると、しかも水洗いをしっかりしたとしても、ちゃんと水を拭き取ってあげないと、そこから菌が増殖する可能性もあるということなんです。

そして3つ目は、直接手が触れるもの、例えば「おにぎり」などですね。
傷口などから黄色ブドウ球菌が入って増殖してしまうと食中毒になるリスクもあると。素手が駄目ならビニール手袋を使えばいいんじゃないかと思いますけども、菌が付いていたら一緒ですから、ビニール手袋を過信してもいけないということなんですね。

(若狭キャスター)
それでは食中毒になったことがあるという方、どれ位いらっしゃるのか、今回アンケートをしてみました。

(柳沢アナ)
1335人の方に回答いただきました。食中毒になったことがあるという方は、22.2%でした。

具体的な体験としては、三重県の50代女性の方は「会社の球技大会の日に母が作ってくれたお弁当を食べたら腹痛・おう吐、妹は1日入院。それを知った母の一言は『あの肉やっぱダメだったのかなぁ』と」。

さらに愛知県の40代女性の方は「カレーを冷蔵庫に入れず翌日に温めて食べたら、温めが足りなかったのか腹痛をおこした」と。

また、もう1人の愛知県の40代女性の方は「レストランでカキ御膳を食べたら、次の日に下痢、おう吐になり緊急外来診療を受けた」とのこと。

岐阜県の20代女性の方は「お好み焼きを食べた後に下痢・おう吐を繰り返した、今でもお好み焼きを食べるのに抵抗を感じる」そうです。

(若狭キャスター)
梅雨は、まだまだ続きます。
蒸し暑い季節が続きますので、皆さん、食中毒にはご注意ください。

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