「電動スーツケース」乗って初摘発「車の運転が怖い」「爆発が怖い」あふれる不安…冬からは「電動シートボード」も登場

写真はイメージです(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

空港やターミナル駅などで、モーターが内蔵された「電動スーツケース」にまたがって座り、移動をしている海外からの旅行者を見かけるようになってきた。

「電動スーツケースは日本国内でもネット通販などで購入できます。スーツケース内に小さなバッテリーがあり、車輪を駆動させています。ハンドル、アクセル、ブレーキもあり、リモコン操作ができるハイエンドの機種もあります。価格は10万円前後のものが多いですね」(週刊誌記者)

この電動スーツケースは、道路交通法上は「原動機付自転車」に区分されるため、公道を走行するときは免許とナンバーの取得が必須となる。

「6月26日、電動スーツケースに無免許で乗り、歩道を走行したとして、大阪府警が道交法違反(無免許運転)の疑いで中国籍の留学生(30代)を書類送検したことがわかりました。署員が偶然、目撃したそうです。摘発は国内初となります」(同)

またしても「厄介」な乗り物が登場した感じだが、この報道を受け、さっそくXには

《なんでも車道にされても車の運転が怖くなるわ》

《重いスーツケースを運ぶために電動アシストがついてるとかそういう話なのかと思ったら、普通に乗り物の形してるんだな》

《電動スーツケースなぁ… 以前狭い歩道で前から爆走してきた時は怖かった…》

など、驚きと心配の声があがるとともに、小型バッテリーの爆発事故が相次いでいることから、《いつ爆発するか分からない電動スーツケースと一緒に飛行機に乗るのは勘弁して欲しい》といった声もあった。

そうしたなか、電動キックボードのシェアリングで知られる「Luup」が、今冬以降に「電動シートボード」の提供を始めると発表した。

「電動シートボードは『座って乗れるカゴ付き車両』です。サイズ感はキックボードとさほど変わりませんが、シートが付いているので座ることができます。荷物を持っていたり、立って乗るのがつらい人の利用を見込んでいるようです。

同社の資料によると、完全電動で最高速度は20km/h(車道モード。歩道モードは最高6km/h)。『特定小型原動機付自転車』に分類され、16歳以上なら運転免許不要で乗ることができます。当初、電動キックボードもトラブルを生みましたが、今回もしばらくは混乱するのではないでしょうか」(同)

便利になるのはけっこうだが、利用者はくれぐれも交通法規とマナーを守ってほしい。

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