「100円ランチ」で学生のお腹と心をいっぱいに OG三姉妹が母校で振る舞い 仁愛女子短期大学【福井】

学生を支援しようと、定期的に100円でランチを提供している大学があります。27日は、OGが母校でランチを振る舞い、学生たちのお腹と心を満たしていました。

福井市にある仁愛女子短期大学では、学生の支援策の一つとして月2回、ランチを100円で提供しています。

始まりは3年前、コロナ禍で学生のアルバイト先がないときに、お腹いっぱいおいしいごはんを食べてほしいと始めました。これまでに、学食に加えて、学生の要望を聞きながら県内の飲食店などとコラボ企画も実施し、多くの学生から「100円でいろんな美味しいものが食べられるからいい。100円で美味しいごはんがボリュームもあり食べられてありがたい」と支持されています。

午前11時になると、ランチ企画でコラボした人気おにぎり専門店「Sanshimai」がおにぎり弁当を運び込みます。坂井市丸岡町に店舗を構えるSanshimaiは、文字通り三姉妹で店を切り盛りしていて、3人とも仁愛女子短期大学の卒業生です。

「家が農家で祖父や父が作った米を食べて育った。家の米が一番おいしいと思っているので、自分たちでお店を作れないか」と、次女・友葉さんの発案で2年前に姉妹でおにぎり専門店をスタート。大学でデザインを専攻した友葉さんは、ロゴのデザインを担当しています。

27日は、午前4時からおにぎり弁当150食分を3人で5時間かけて作りました。母校でのランチ販売に対して、姉妹は「たくさん食べてもらい、丸岡城の近くにあるお店にまた来てほしい」と話します。

12時すぎには、販売を待つ長い行列ができました。「食べたことがなかったので買ってみようかと」「前にインスタで見た」「何のおにぎりにする?」「焼きたらこと鳥そぼろと鮭と明太クリームチーズ」「2個買う?」などと学生たちは大歓迎です。

販売開始とともに、三姉妹は連携して学生へスムーズに商品を受け渡していきます。

「しそちりめん、めっちゃおいしい!」「明太子とクリームチーズの組み合わせ初めてたべた。美味しい!」などと学生たちから大好評、三姉妹の思いがぎゅっとつまったおにぎりに、また新しいファンが増えたようです。

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