33歳・飯塚翔太 4大会連続五輪へ200M予選突破「今日のイメージではもうちょっと上げられる」

 ゴールする飯塚翔太(中央)と上山絋輝(右)=撮影・吉澤敬太

 「陸上・日本選手権」(27日、デンカビッグスワンスタジアム)

 男子200メートル予選が行われ、16年リオ五輪400メートルリレー銀メダリストで、日本短距離界では朝原宣治氏以来となる4大会連続の五輪出場を目指す飯塚翔太(33)=ミズノ=が1組1着(全体1位)、20秒46で28日の決勝に進出した。

 レース後、「1着に入らないといいレーンをもらえないので。今日のイメージでは、もうちょっと上げられる」と決勝を見据えた。

 日本短距離界の大ベテラン。初めて五輪出場したのは12年ロンドン五輪で、16年リオ五輪では400メートルリレーで銀メダルを獲得し、自国開催となった21年東京五輪にも出場した。日本選手権は200メートルで13年に初優勝すると、16年、18年、20年と4度制覇。19年世界選手権では1600メートルリレーに出場するなど、個人、リレーともに活躍してきた。

 200メートルでの五輪代表入りへは、参加標準記録の20秒16を突破して優勝すれば即時内定。今大会で上位に入ると、世界陸連が定める世界ランクなどの条件により、代表切符を獲得できる可能性がある。

 飯塚は27日、28日の本命・200メートルだけでなく、29日、30日の100メートルにもエントリー。状態次第では100メートルにも出場する。400メートルや1600メートルリレーの代表入りにも「任された役割は全力でやります」と意欲を見せている。

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