鹿児島の老舗「ざぼんラーメン」 熊本の業者に事業継承 屋号は変えずに営業継続

鹿児島の味を巡るニュース、驚いた方も多いのではないでしょうか。老舗ラーメン店の「ざぼんラーメン」が熊本の「味千ラーメン」の運営会社に株式をすべて譲渡したことが分かりました。

譲渡の理由は後継者の不在ですが、従業員や店舗はそのまま変わらず営業を続けるということです。

「ざぼんラーメン」は1946年(昭和21年)に創業した老舗のラーメン店で現在、鹿児島県内に7店舗を展開しています。

下原弘文社長によりますと、後継者の不在を理由に、2年前から株式の譲渡先を探していて6月7日、熊本で「味千ラーメン」を運営する重光産業にすべての株式を譲渡したということです。

ざぼんラーメンは近年、コロナ禍にもかかわらず、毎年、黒字経営を続けていました。事業を引き継ぐ重光産業によりますと、屋号をはじめ、従業員、店舗も変えずにそのまま営業を続けるということです。

鹿児島テレビの取材に下原社長は「市民から愛されていたのに辞めるのも申し訳ないので引き継いでくれて助かる。もう十分やったので、このへんでゆっくりしたい」とコメントしています。

老舗ラーメン店を巡る驚きのニュース。街の人たちは好意的に受け入れているようです。

30代 会社員
「何も変わらないのが一番。今までのざぼんラーメンを守ってくれたらうれしい」

40代 自営業
「小さい頃から行っている店なので正直びっくりした。(経営に)東京とかの資本が入るのなら心配だったが、味千ラーメンも小さいころから食べているので、安心している」

20代 会社員
「鹿児島の代表的な味なので、変わらず鹿児島の良さ、ざぼんラーメンの味を保ってほしい」

© 鹿児島テレビ放送