実は“外来生物” 山中湖の「コブハクチョウ」足輪付け個体管理へ 適正数探る 山梨・山中湖村

富士五湖のひとつ、山中湖のシンボル的な存在となっているコブハクチョウ。

かわいらしい姿で観光客に人気の一方、実は周辺環境への悪影響も懸念されていて、山中湖村は今年度から個体の識別管理に乗り出します。

山中湖では1968年に別荘の住民が観光資源にしようと放鳥したのをきっかけに、現在は湖全域で50羽ほどのコブハクチョウが生息しています。

しかし、コブハクチョウは外来生物であり、周辺環境への悪影響が懸念されるため、村は今年度から個体識別管理を行うことを決めました。

27日は説明会が開かれ、地域住民ら約25人が参加しました。

説明会ではコブハクチョウの調査を行っているグループが農作物への影響について紹介。

また、村の職員が山中湖に生息するコブハクチョウに数字の書かれた足輪を付け、個体を識別管理することに理解を求めました。

個体を管理することでコブハクチョウの移動やつがいの状況が分かり、適正数での管理に向けた第一歩になるとしています。

山中湖村観光課 田道仁 課長

「今は50羽程度だが、その50羽という数がこの湖にとって適正なのかどうか、数の管理もしていなかければならない」

村はヒナの成長を待ち、今年の秋ごろから個体の識別管理を始めたいとしています。

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