中国 歴代国防相の党籍はく奪処分 汚職の疑いで

中国共産党は、李尚福前国防相とその前任の魏鳳和元国防相について、「重大な規律違反があった」として党籍をはく奪する処分を決定しました。今後、贈収賄の疑いで起訴される見通しです。

中国国営の中央テレビによりますと、中国共産党の中央政治局会議は27日、李尚福前国防相とその前任の魏鳳和元国防相に「贈収賄の疑いが判明した」などとして、党籍を剥奪する決定をしたと発表しました。

2人は軍の検察機関に移され、今後、起訴される見通しです。

李尚福前国防相は去年、大臣を解任された際、装備品の調達をめぐって汚職に関与した疑いが指摘されていました。

習近平国家主席は、今月に行われた軍の幹部らを集めた会議で汚職摘発を強化するよう指示していましたが、歴代大臣が党籍はく奪という重い処分を受けるのは異例のことで、中国軍内部の汚職が深刻であることをうかがわせます。

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