男子400メートル障害の筒江海斗が決勝進出「やはり狙いたい、出たい思いが強い」Vで即パリ五輪内定の大一番は28日【陸上日本選手権】

筒江海斗

◆陸上 日本選手権(27日、新潟・デンカビッグスワンスタジアム)

7月に開幕するパリ五輪の代表選考会を兼ねて行われ、男子400メートル障害予選に五輪参加標準記録(48秒70)を突破している筒江海斗(スポーツテクノ和広)=熊本市出身=が出場。2組で49秒40の2位となり28日の決勝に進んだ。

後半に粘りの走りを示したが、同組で1位となった出口晴翔(ゼンリン)=東福岡高出身=に惜しくも及ばなかった。筒江は「緊張してしまってなかなか体が思うように動かなかった。1本走って、少し感覚をより戻せたかな」と苦笑い。今大会で優勝すれば五輪代表に即内定。3位以内なら7月上旬に代表に選考される運びとなる。

それだけに過去の日本選手権とは異なる重圧とも戦う。「毎年違う心境で臨んでいるが、今年は特別な思い。パリ五輪に出たい。本当にあまり考えすぎてはいけないけど、やはりそこを狙いたい、出たい思いが強い」と言い切る。あふれる思いを推進力に悲願の切符をつかむ決意だ。

同じく派遣標準記録を突破済みの豊田兼(慶大)は48秒62で決勝に進んだ。黒川和樹(住友電工)は棄権。

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