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27日にあった陸上の日本選手権女子100メートルで、三好美羽(広島・神辺西中)が念願のスタートラインに立った。初出場の中学3年生は国内トップスプリンターが日本一を競う大舞台で予選を突破。準決勝に進んだ。「楽しかった。準決勝進出は奇跡です」と声が弾んだ。
予選は、3連覇を狙う君嶋愛梨沙(土木管理総合、山口・麻里布中出)と同じ1組。「今、日本一の人。一緒に走りたかった」とわくわくしながらレースに臨んだ。得意のスタートでリード。課題の終盤も粘り、11秒95で3位に食い込んだ。5組の2着以内と、各組3位以下でタイム上位の6人が準決勝に進める。残り4組の結果を祈るように見詰め、プラス6人の4番目で滑り込んだ。
準決勝は鋭い出だしで序盤は上位を走ったが、後半に突き放された。7位ながら、予選を上回る11秒93でゴール。「自己ベスト(11秒79)の更新が目標だったけど、この雰囲気で緊張した中では上出来」と胸を張った。
次の目標は、昨年2位に終わった全国中学校体育大会(8月、福井)の100メートルでの優勝。日本選手権への出場で「全中に向けて、自信がついた。他の選手の走りを見て、取り入れたいと思った部分もあった。勉強のし過ぎで今は足が全部、脂肪。今後は陸上にも力を入れたい」。中学生唯一の日本選手権100メートル出場者が負けるわけにはいかない。