米薬局ウォルグリーン、通期利益予想引き下げ 店舗の追加閉鎖検討

[27日 ロイター] - 米薬局チェーン大手のウォルグリーン・ブーツ・アライアンスは27日、2024年通期(8月まで)の利益見通しを引き下げた。個人消費の落ち込みを背景に、業績が振るわない米店舗をさらに閉鎖することも明らかにした。これを受け、同社株価は20%下落した。

同社は通期の調整後1株利益を2.80─2.95ドルと予想。3月の発表では3.20─3.35ドルだった。LSEGのデータによると、アナリスト予想は3.20ドルだった。

ウォルグリーンは8700店を超える店舗の一部を閉鎖する「数年にわたる大規模な」計画の最終段階にあり、米国内の4分の1の店舗がこの対象になるとした。閉鎖される具体的な店舗数については明らかにしていない。

昨年10月に就任したティム・ウェントワース最高経営責任者(CEO)は、店舗閉鎖のほか、中間管理職の解雇や10億ドル規模のコスト削減計画により、同社の全面的な改革に着手している。

規制当局への提出書類によると、同社は2月時点で英国で484店舗、米国で625店舗を閉鎖している。

アプタス・キャピタル・アドバイザーズのデビッド・ワグナー氏は「今朝発表された決算は最悪だった。正直なところ、過去3─8回の決算発表でも同じような傾向が見られた」と述べた。

第3・四半期の調整後1株利益は0.63ドルと、予想の0.68ドルを下回った。

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