【タイ】東京建物がタイ法人設立、2つの事業に参画[運輸]

東京建物はタイで海外初となる物流施設開発事業に参画する(同社提供)

東京建物は27日、タイの首都バンコクに現地法人、東京建物(タイランド)を設立したと発表した。今年4月1日に営業を開始。地場の大手不動産デベロッパーのSCアセットと同社子会社のSCXと共同で、タイで2つの物流施設開発事業に参画する。海外の物流施設開発事業に参画するのは東京建物として初めて。

東京建物(タイランド)が参画するのは、「メトロキャットプロジェクト(仮称)」と「レムチャバンプロジェクト(同)」。メトロキャットプロジェクトでは、バンコクの東郊サムットプラカン県のバンナー・トラート通りに5棟から成る倉庫を建設する。

5棟を合計した延べ床面積は約7万8,252平方メートル。電子商取引(EC)や生活消費財などの保管倉庫や配送センターとしてのニーズが旺盛なエリアで、顧客向けに機能を合わせたオーダーメード型の「ビルド・トゥ・スーツ(BTS)」施設として建設する。まずは、5棟のうち2棟は2025年1月に開業予定。その後順次開業し、5棟目の開業は26年2月を予定している。

一方のレムチャバンプロジェクトでは、東部チョンブリ県のレムチャバン港付近に3棟の倉庫を建設する。3棟を合計した延べ床面積は約4万6,602平方メートルで、最初の棟は25年2月の開業を予定。26年1月までに全棟開業を目指す。

東京建物は14年にシンガポールに「東京建物アジア」を設立。タイでは18年以降、分譲マンション開発事業とオフィス開発事業を展開してきた。

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