例年より遅れており今か今かと待たれた梅雨のシーズンがやっと到来しました。
今年は梅雨の期間が短いと見られていて、沖縄では平年より1日、昨年(2023年)より5日早い2024年6月20日の梅雨明けが気象庁より発表されました。
梅雨が終われば今度は秋雨の時期がほどなくしてやってきますが、梅雨と秋雨ではどちらのほうが降水量が心配されるのでしょうか。
気象庁の観測データ「歴代全国ランキング」をもとに、くらしとお金の経済メディア「LIMO」で「歴代最高の日降水量を記録したのは梅雨と秋雨どちらか」を問うアンケート調査を実施しましたので、その結果を公開します。
記事の後半では、1時間降水量の歴代トップ記録や、国土交通省の最新データによる水害被害額も紹介していますのでぜひ最後までご覧ください。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
LIMO独自アンケート調査の設問リスト
設問:日本で観測史上、1日当たりの雨が最も多かった日は梅雨と秋雨どちらでしょう?
- 梅雨
- 秋雨
日本で1日の降水量が「過去最も多かった」のは梅雨と秋雨どっち 正解者は6割
気象庁の「歴代全国ランキング」によると、1日の降水量の歴代ランキングは以下のとおりです。
- 神奈川県(箱根) 922.5mm 2019年10月12日
- 高知県(魚梁瀬) 851.5mm 2011年7月19日
- 奈良県(日出岳) 844mm 1982年8月1日
- 三重県(尾鷲) 806.0mm 1968年9月26日
- 香川県(内海) 790mm 1976年9月11日
- 沖縄県(与那国島) 765.0mm 2008年9月13日
- 三重県(宮川) 764.0mm 2011年7月19日
- 愛媛県(成就社) 757mm 2005年9月6日
- 高知県(繁藤) 735mm 1998年9月24日
- 徳島県(剣山) 726.0mm 1976年9月11日
2019年10月12日に台風19号の影響を受けて神奈川県で観測された数値が最も高く、日本で1日の降水量が「過去最も多かった」のは「秋雨」と正解できた人は64.5%という結果になりました。
また、日降水量のトップ10を見ると、9月・10月の観測が7つと秋雨の雨量のすごさを物語っています。
最大1時間降水量は梅雨と秋雨、同量でNo.1に。最新データで見る水害被害額はいくら?
「1時間」の降水量も見てみると、梅雨(1982年7月23日・長崎県)と秋雨(1999年10月27日・千葉県)が同量(153mm)でトップの降水量でした。
また、国土交通省「令和3年の水害被害額(確報値)」によると、2021年の水害被害額は全国で約3600億円に達しました。
まとめにかえて
今回の独自調査の結果では、日本で1日の降水量が「過去最も多かった」都道府県について約6割の人が正解しました。
読者の皆さんはいかがでしょうか。
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- 今回のアンケート実施期間:2024年6月15日~17日
- 今回のアンケート回答者数:31名
参考資料
- 気象庁「令和6年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)」
- 気象庁「歴代全国ランキング」
- 国土交通省「令和3年の水害被害額(確報値)を公表」
- tenki.jp「経験のない大雨 1日雨量 箱根で全国歴代1位」