ケニア、増税撤回後もデモ終息せず ナイロビ近郊で2人死亡

[ナイロビ 27日 ロイター] - ケニアのルト大統領が増税法案を撤回したにもかかわらず、27日も全国的な抗議活動が終息せず、首都ナイロビ近郊ではデモ隊と警察との衝突で少なくとも2人が死亡したほか、ケニア西部ホマベイでは警察がデモ隊に発砲する事態となっている。

ルト大統領は26日のテレビ演説で「2024年の財政法案に一切関わりたくないと声高に主張してきたケニア国民の声に耳を傾け、私は譲歩する。従って、私は24年の財政法案に署名せず、その後法案は撤回される」と述べた。

27日にはナイロビ、モンバサ、キスムなどの都市では先週初に比べて規模は縮小したものの、デモ参加者が大統領に辞任を求めた。

ナイロビでは警察が数十人のデモ参加者に催涙ガスを使用し、大統領官邸に向かう道路を封鎖。ホマベイでは警察車両に火をつけようとしたデモ参加者に対し、警察官が発砲。警察によると、銃撃により7人が負傷し病院に搬送されたという。

スタンダード紙によると、ナイロビ郊外の町オンガタ・ロンガイでは、スーパーマーケットを略奪していたデモ隊と警察が衝突し、2人が死亡した。地元警察は現時点でコメント要請に応じていない。

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