復活勝利のオリックス・宮城「あの舞台で投げたい思いが、日に日に強く」 同期、後輩に刺激を受けた離脱中の日々

 復活の勝利を挙げ、ナインを迎える(左から2人目)=撮影・坂部計介

 「オリックス3-1ソフトバンク」(27日、京セラドーム大阪)

 オリックスは左大胸筋の筋挫傷で離脱していた宮城大弥投手が1カ月半ぶりの登板で5回2安打無失点、4月21日以来の3勝目を挙げた。エースの復活で同一カード3連敗を阻止した。

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 左大胸筋の筋損傷で約1カ月半の離脱を経験したオリックス・宮城は、自室で試合中継を見るたびに「申し訳ない」との思いが募っていたという。時には同期の紅林に「すごく悔しい」と連絡を入れたほど。「あの舞台で投げたい思いが、日に日に強くなってました」と振り返る。

 離脱期間、曽谷や紅林からの声がありがたかった。曽谷には「早く帰って来いよと思って投げている」、紅林には「宮城がいたらもっともっと勝てる」と復帰を願うエールが送られた。「曽谷さんには先輩としてもっと引っ張っていってほしいですね」。そうニヤッと笑い、“宮城節”をかます余裕も見せていた。

 同期や後輩にも刺激を受けた日々だ。高卒2年目の斎藤、育成から支配下登録されたばかりの同期・佐藤が巨人戦でプロ初勝利。「活躍するのはうれしいですよね。たくさんいい経験をしている」とうれしそうだった。

 後日、斎藤、佐藤に加え、支配下登録を勝ち取った才木の3選手に靴をプレゼント。宮城も21年にT-岡田から靴をもらった過去がある。自身も同じように行動に移した姿勢に、投手陣の先頭に立つ身としての自覚が垣間見えた。(デイリースポーツ・関谷文哉)

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