常磐興産、関根新社長が就任、西沢氏は会長に ハワイアンズ運営

 せきね・ひとし いわき市出身。千葉商科大商経学部卒。1990年に常磐興産に入社し、執行役員総合企画部長や上席執行役員レジャーリゾート事業本部長などを歴任した。

 スパリゾートハワイアンズを運営する常磐興産(いわき市)は27日、いわき市で株主総会と取締役会を開き、西沢順一社長(68)を代表取締役会長に、関根一志常務スパリゾートハワイアンズ統括管掌・CS企画部・エンターテイメント部担当(61)を代表取締役社長に選任した。

 株主総会では、2期連続で黒字となった2024年3月期連結決算について報告した。

 取締役の5人を再任したほか、社外取締役監査等委員に元いわき市総合政策部長の大和田洋氏(64)を新任した。

 地域との連携強化

 関根一志社長は記者会見し、抱負などを語った。

 ―11年ぶりの生え抜き社長となる。
 「炭鉱時代から続く『一山一家』の精神で一丸となって東日本大震災やコロナ禍という困難に打ち勝ってきた。100年企業になれるよう歩みを進めたい」

 ―設備投資の方針は。
 「施設は老朽化しており、新たな投資の必要性は把握している。水遊び、温泉、ショーはブラッシュアップしていきたい。ただ財務体質が厳しいので優先順位をつけてやっていく」

 ―観光事業の戦略は。
 「インバウンド(訪日客)を含めた新しい集客のためにいわきFCなど地域との連携を強化し、点ではなく面の観光をつくっていく」

 ―常磐興産の母体となった「磐城炭礦」を設立したのは、新1万円札の顔となる渋沢栄一だ。
 「人まねをせず自分たちで創造し、産業を育てるという渋沢から続く精神をつないでいきたい」

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