歴代五輪ゴルフ競技の男女日本代表 パリは笹生優花と山下美夢有、松山英樹と中島啓太がメダル狙う

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女子最後の1枠は山下美夢有が逆転ゲット

パリ五輪ゴルフ競技の女子日本代表は笹生優花と山下美夢有に決まった。

パリ五輪の出場権はオリンピックランキングの上位60人に与えられ、原則は各国2人まで。15位以内なら4人まで出場できる。全米女子オープンで優勝した笹生が1人目の代表を手中にしていたが、全米女子プロで2位に入った山下が6月24日付ランキングで19位に浮上。20位の古江彩佳、24位の畑岡奈紗を抜き去って10位の笹生に次ぐ残り1枠を獲得した。

2021年の東京五輪には母親の母国フィリピン代表として出場した笹生は通算10アンダーで9位だった。パリでは日本代表として、国内ツアーで2年連続年間女王に輝いた山下とともに、東京大会の稲見萌寧(銀メダル)に続くメダルが期待される。

一方、男子は6月17日付ランキングで9位の松山英樹と31位の中島啓太がパリ五輪出場権を獲得。2大会連続出場の松山と昨季の国内ツアーで賞金王に輝いた中島がメダルを狙う。

東京五輪で稲見萌寧が銀メダル、松山英樹は4位

ゴルフ競技は1900年パリ五輪で男女、1904年セントルイス五輪で男子のみ実施され、それ以降は除外されていたが、2016年リオデジャネイロ五輪で復活した。

リオデジャネイロ五輪に女子日本代表として出場した野村敏京は4位、大山志保は42位だった。朴仁妃(韓国)が金メダルに輝いた。

2021年に霞ケ関CCで行われた東京五輪は先述の通り、稲見萌寧が銀メダル、畑岡奈紗が9位に入った。金メダルはネリー・コルダ(アメリカ)だった。

一方、男子はリオデジャネイロ五輪に出場した池田勇太が21位、片山晋呉が54位。東京五輪では松山英樹が銅メダルをかけたプレーオフの末に4位、星野陸也は38位に終わり、メダルを獲得した選手はいない。

男子の海外勢では、今年のマスターズで2回目の優勝を果たしたスコッティ・シェフラーや東京五輪金メダリストのザンダー・シャウフェレらのアメリカ勢、PGAツアー通算26勝のローリー・マキロイ(北アイルランド)、昨年のマスターズを制したジョン・ラーム(スペイン)らトップ選手が名を連ねる。

女子も東京五輪金メダルのネリー・コルダ、リオ五輪銀メダル、東京五輪銅メダルのリディア・コー(ニュージーランド)、高真栄、梁熙英、金孝周の3人で挑む韓国勢ら強豪が出場。ヴェルサイユ近郊の「ゴルフ・ナショナル」で男子が8月1~4日、女子が8月7~10日に実施される。真夏の熱い戦いに注目だ。



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