ブラジル大統領「歳出削減余地は常にある」、通貨安受け発言修正

[サンパウロ 27日 ロイター] - ブラジルのルラ大統領は27日、政府支出を削減する余地は常にあると述べた。今週支出抑制に反対する趣旨の発言をしたところ通貨レアルが下落していた。

地元ラジオ局とのインタビューで、政府は資格のない人々に対する社会保障を削減する方針だが、社会保障プログラム全般を縮小する意図はないと改めて明言した。

また、中央銀行のガブリエル・ガリポロ理事を「有望」と表現し、中銀総裁の器だと称賛。ただ、次期総裁就任についてはまだガリポロ氏と話し合っていないと説明、次期総裁の指名を急いでいないと述べた。

財務副大臣を務めたガリポロ氏は政府に近い存在とされ、次期中銀総裁の主要候補の一人になると見られている。

ロベルト・カンポス・ネト現総裁は年内に任期満了となる。

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