世界一臭い花「ゾウコンニャク」咲いた! 市原の高3が栽培 強烈な腐敗臭も…貴重な開花「うれしい」

開花したゾウコンニャクを紹介する長島さん=26日、市原市安須

 世界一臭い植物の一つとされるサトイモ科「ゾウコンニャク」を、市原市の高校3年、長島雄飛さん(18)が開花させた。初めて栽培し、強烈な腐敗臭を放つ開花に立ち合い「頭が痛くなるほど強烈な臭いがしたが、うれしかった」と喜んだ。

 ゾウコンニャクは東南アジア原産のコンニャクの仲間。毎年花が咲くとは限らず、開花は貴重という。開花時に生ごみのような刺激臭を周囲にまき散らすのが特徴で、開花から1日以上経つと臭いはほとんどしなくなっていた。開花期間は1週間ほどという。

 小さい頃から植物が好きで、自宅で花や野菜などを育ててきた長島さん。旅行先でも植物園に行くのが恒例で、ある植物園で見たゾウコンニャクに興味を持ち「花を咲かせてみたい」と思い、栽培を決意。ネットオークションで球根を購入して先月中旬に鉢に植えた。ネットの情報などで手探りで栽培方法を調べ、ナメクジなどの害虫を駆除して大切に育てた。5月下旬に発芽し、6月に入ると急速に成長して見事開花した。

 今後に向けて「毎年開花させたい。10年連続が目標。いずれは同じく刺激臭を放ち、世界一大きい花のショクダイオオコンニャクを育ててみたい」と意気込んだ。

開花したゾウコンニャク

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