秋田県内で広がる給食無償化 財源確保課題、地域で差

 公立小中学校で、給食を無償提供する動きが秋田県内でも広がりつつある。本年度から新たに湯沢、三種の2市町が実施し、計9市町村で無償提供が行われている。羽後町は半額補助を始めた。一方、財源確保がネックとなり対応に踏み切れない自治体も多い。

 湯沢市は今年4月、1食当たり小学生280円、中学生320円の無償化をスタートした。2024年度当初予算に1億700万円を計上。市外から市立小中学校に通う子ども、食物アレルギーなどで弁当を持参している市内の児童生徒なども対象とした。

 市教育委員会は「財源の課題があったが、ふるさと納税を活用し捻出した。子育て世代への支援の幅を広げ、地域で子どもを育てていくという思いから実現した。今後も継続したい」と説明する。

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