トレード市場での動きが注目されるブルージェイズ 最下位に低迷

6月最初の15試合を8勝7敗で乗り切り、5割復帰に王手をかけたブルージェイズだったが、日本時間6月18日のレッドソックス戦から7連敗。同26日のレッドソックス戦に勝利して連敗を止めたとはいえ、ア・リーグ東地区の最下位と苦しい状況が続いている。そうした状況を受け、ロス・アトキンスGMは「あの7日間で我々は明らかに厳しい状況に追い込まれた。10日前にはポジティブな勢いを感じていたのに、それがなくなってしまった」とコメント。主力を放出してチームを解体する可能性もあり、トレード・デッドラインでの動きが注目される。

これからの1ヶ月で誰もが驚くような快進撃を見せない限り、今季のブルージェイズはトレード・デッドラインで売り手に回ることになるだろう。ボー・ビシェットやジョージ・スプリンガーの不振もあって、打線は不本意なシーズンに終わった昨季からさらに得点力をダウンさせており、昨季リーグ2位のチーム防御率を記録した投手陣も低調。3年連続となるポストシーズン進出を目指すのは難しい状況だ。

ブルージェイズはブラディミール・ゲレーロJr.とビシェットの保有可能期間が2025年シーズンまでのため、彼らとの契約延長がない限り、2025年シーズンまでの期間が1つの区切りということになる。今夏のチーム解体を最小限にとどめ、来季再びポストシーズン進出を目指すという選択肢もあるが、アトキンスGMが「来季再びポストシーズン進出を目指すよりも1からチームを作り直すほうが得策」と判断すれば、来季まで保有期間が残っているゲレーロJr.やビシェットを放出して完全なチーム再建に乗り出す可能性もある。

今季限りでFAとなるジャスティン・ターナー、菊池雄星、ケビン・キアマイアー、ジミー・ガルシア、ダニー・ジャンセンといった選手たちは現実的なトレード要員だ。ただし、アトキンスGMによると、残りの保有期間が短い選手に対して「問い合わせはそれほど多くない」という。また、こうした選手を放出したところで、チームの未来予想図を一気に好転させるような大物プロスペクトを獲得するのは難しいだろう。

チームを解体するのか。それとも来季再び勝負するために一部の再編のみにとどめるのか。アトキンスGMが決断を下さなければならない時は刻一刻と迫っている。

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