フィリーズが左腕サンチェスと契約延長 4年2250万ドルとの報道

日本時間6月23日、フィリーズは左腕クリストファー・サンチェスとの契約延長を発表した。ちょうど1年前の時点ではメジャー通算6先発の実績しかなかったサンチェスだが、昨年6月後半にローテ入りすると、そのまま定着。今季はザック・ウィーラー、アーロン・ノラ、レンジャー・スアレスらとともに強力先発陣の一角を担っている。米メディア「ジ・アスレチック」のマット・ゲルブ記者によると、契約条件は4年2250万ドル+球団オプション2年。FAまでの残り4年をカバーしたうえで、球団側に2年分のオプションを与える契約となった。

現在27歳のサンチェスはドミニカ共和国出身の左腕。デビューした2021年は7試合(うち1先発)、翌2022年は15試合(うち3先発)のみの登板だったが、メジャー3年目の昨季は19試合(うち18先発)で3勝5敗ながら防御率3.44とまずまずのピッチングを見せた。そして今季はここまで14試合に先発して77回1/3を投げ、4勝3敗、防御率2.91、66奪三振を記録。リーグ最高勝率を誇るチームのなかで、先発ローテーションの一角として堂々たるパフォーマンスを見せている。

今季はシンカーの平均球速が昨季の92.1マイルから94.5マイルへと大幅アップ。また、チェンジアップは球界屈指のクオリティを誇っており、今季は相手打者を打率.189(111打数21安打)に抑え、空振り率41.5%をマークしている。ロブ・トムソン監督は「彼がここまで成長するとは思っていなかったから、今後どこまで成長していくか想像がつかないね」とコメント。「速球のスピードは上がっているし、コマンドもいい。チェンジアップはチーム最高だ」とサンチェスの目覚ましい成長に目を細めた。

フィリーズは昨季終了後にFAとなったノラと7年1億7200万ドルの長期契約を結び、ウィーラーと3年1億2600万ドルで契約延長。サンチェスとも4年契約を結び、少なくとも2027年シーズンまではこの3人が先発5枠のうち3枠を占めることになった。マイナーにはアンドリュー・ペインター、ミック・エイベルといった有望株も控えており、来季終了後にFAとなるスアレスの引き留めに成功すれば、今後も強固な先発ローテーションを維持することができるだろう。

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