仏首相、人種差別発言容認と極右を非難 党首テレビ討論会

[パリ 27日 ロイター] - フランスのアタル首相は27日、極右政党、国民連合(RN)のジョルダン・バルデラ党首が党内メンバーの人種差別的的な発言を容認していると非難した。

国民議会(下院)選挙第1回投票を30日に控え、両氏およびオリビエ・フォール社会党党首によるテレビ討論会が行われた。

アタル氏は「人種差別的な発言で非難されている100人以上の候補者を擁立していては、平和と団結を築くことはできない」とバルデラ氏に語り、人種差別的発言をした政治家に関する報道を読み上げた。

バルデラ氏は「これはうそだ」と述べ、批判をかわした。RNは世論調査でリードしており、初めて第1党となる可能性がある。

フォール氏は、右傾化することなくマクロン大統領の企業寄りの政策に反対する手段として、自身の左派連合「新人民戦線(NFP)」をアピールし、富の分配方法変更を呼びかけた。

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