ブラジル、海外通販サイト購入品に20%課税 中国ECと競争激化で

[サンパウロ/リオデジャネイロ 27日 ロイター] - ブラジルのルラ大統領は27日、海外通販サイト上で50ドルまでの製品購入に20%課税する法案に署名した。

国内小売業者からは、ネットで低価格の海外製品を購入する動きが広がり、主に中国の電子商取引(EC)大手との不公平な競争にさらされているとの不満が噴出し、関税導入を求める声が上がっていた。

一方、国内自動車業界の有力ロビー団体アンファベアは同日、主に中国製輸入車から国内産業を守るため、自動車関税を即時引き上げるよう政府に求めた。

政府が27日早朝に署名した法案では、電気自動車(EV)やハイブリッド車を含む輸入車の関税を35%に引き上げることが想定されている。ただ、これは2年間かけて段階的に実施されることになる。

産業省は、自動車の輸入業者から、関税を段階的に引き上げる計画を変更しないよう要請を受けたと明らかにした。

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