これは見物だ!女子プロの真価問われる資生堂レディスの上がり3ホールと優勝スコア

桑木志帆(C)共同通信社

海外メジャーで日本選手が活躍していることで、「国内女子プロのレベルが上がった」と言われている。一方で「それは一部のトップ選手だけ」(ツアー関係者)という声もあるが、国内プロのレベルを知るのに格好の舞台となるのが、27日に開幕した資生堂レディスオープンだ。

会場は神奈川県横浜市にある戸塚カントリー倶楽部西コース(6697ヤード・パー72)。名匠井上誠一が設計した名門コースで、今年は中野晶プロがコースセッティングを担当し、16番、18番に手を加えた。

昨年までのチャンスホール、16番パー5は538ヤードから593ヤードに延長。18番パー4も364ヤードから37ヤード伸ばし、401ヤードになった。

大会関係者がいう。

「西コースの終盤は距離が長くそもそも難度が高い。15番(410ヤード・パー4)からグリーンを狙うショットはすべて打ち上げとなり、左足上がりのライからグリーンに止めなければならない。16番は昨年より55ヤードも長くなり、ラフに曲げたらパーオンも難しい。中野さんは、〝天候が荒れなければ、2年前に青木瀬令奈が出した大会レコードの通算14アンダーまでいく〟と予想しているようですが、2日目、3日目はあいにくの雨模様ですからね。ラフからのショットはより厳しくなる。それだけに難度が上がった16、18番は選手にとっては腕の見せどころでもあります」

櫻井心那が通算10アンダーで優勝した昨年の初日は5アンダーが首位。16番(4日間平均スコア4.99459)のバーディーは19人、18番(同4.0055)は15人だった。今年は桑木志帆が7アンダーで飛び出したものの、注目の16番、18番のバーディーはそれぞれ10人だった。

今大会は上がり3ホールと優勝スコアに注目だ。

© 株式会社日刊現代