懐かしさ大爆発!現代に復刻「昭和大ヒットおもちゃ」で童心も復活? 生き残りゲームにアスレチックランドゲームも…

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2024年6月14日、「ハイパーヨーヨーが令和に生まれ変わる! 7月1日にそのすべてが明らかに!」という投稿とともに、1997年にバンダイから発売された高性能ヨーヨー『ハイパーヨーヨー』の公式Xが誕生し、同製品の復活が告知された。7月1日に明かされる詳細について、期待の声が寄せられている。

ハイパーヨーヨーは、1997年に発売された高性能ヨーヨー。1990年代後半から2000年代初頭にかけて社会現象を巻き起こし、競技アイテムとしても進化を遂げていった。2014年前後からブームは下火になっていたが、約10年の時を経ての新商品発表で、再び人気に火が付きそうだ。

ハイパーヨーヨーだけでなく、ここ数年の間に、かつて子どもたちを夢中にさせたおもちゃが続々とリバイバルし話題を集めている。今回はさらに時代を遡り、アラフォー&アラフィフ世代には懐かしい、昭和に大ヒットしたおもちゃのリバイバル商品を紹介していく。

■知力とテクニックが試される『アスレチックランドゲーム』

たとえば、1979年にトミー(現:タカラトミー)から発売され、発売から3年間の間に約40万個以上を売り上げた大ヒット商品『アスレチックランドゲーム』も近年になって復刻されている。

同商品は、レバーやボタンを操作して銀玉を動かし、アトラクションから落とさないように注意を払いつつ8つのアスレチックをクリアしていくというアナログゲームだ。タイマー付きのため、仲間同士でタイムアタックに挑戦することも可能である。

必要なのは「回す」「押す」「上下左右に動かす」といった簡単な動作のみだが、これが簡単なようで意外と難しい。タイミングや力の入れ方次第で、コロッと銀玉がこぼれ落ちてしまうのだ。子ども時代に、試行錯誤しながら夢中になってこの小さなアスレチックに挑んだという人も多いのではないだろうか。

そんな『アスレチックランドゲーム』は、2022年に復刻販売されている。すごいことに、アスレチックの内容や色の配色、デザインに至るまでほぼ当時のまま。かつての子どもたちは懐かしさを感じるはずだ。

なお、同商品の続編として発売された『シーアドベンチャー』を連結させることで、難易度爆上げのロングコースが実現する。現代の子どもにとっても、知育・集中力トレーニングにピッタリなこの玩具。あの頃を懐かしみながら、子どもと一緒に盛り上がってみてはいかがだろうか。

■家族や友だちとワイワイ遊びたい『スリルタワー』

ハラハラドキドキ感がたまらないバランスゲーム。これまでに数々の商品が生み出されてきたが、中でも1967年に発売されたアメリカ生まれの『CAREFUL:The Toppling Tower Game』は、テレビでも紹介され人気を博したおもちゃだ。

2022年、パズル・ボードゲームのパイオニア的メーカー「ハナヤマ」が、同商品を『スリルタワー』の名前に変えて復刻販売した。特徴は、組み立てると全長118センチにもなるその大きさ。横幅もなかなかに迫力があり、タワーが崩れたときの衝撃は大きい。

子どもでも理解できるシンプルさで、遊び方はグラグラ揺れるタワーを支える緑・黄色・赤・青の柱を、ルーレットの指示に従ってバランスを崩さないように抜いていくだけ。色によってポイントが変わり、見事引き抜けたらポイントが加算されていく。

てっぺんにある危険を知らせる赤いベルが鳴るたびにドキドキするが、落ち着いて揺れを収めることが勝利のポイントだ。タワーを崩した人は貯めたポイントが没収されるというシビアなルールも、刺激的で面白い。

大きいので組み立てるのはやや大変だが、家族や友人と遊べば盛り上がること間違いなしだろう。

■銀玉を撃ち合った?軌道の不安定さが逆に楽しい『銀玉鉄砲』

1960年代に「セキデン」から発売された『銀玉鉄砲』は、エアガンの先駆けともいえる画期的なおもちゃで、昭和の男児に絶大な支持を得ていた。商品名の由来にもなっている「銀玉」は、珪藻土を丸めた弾にアルミ粉を塗した銀色の弾で、時間が経てば土に還るという自然に優しいアイテムである。

また、子どもでも持てるコンパクトな作りのうえ、バネの力を使って珪藻土の弾を撃つので威力は弱め。それでも至近距離で当たれば痛いが、当時の子どもたちはお構いなしにガンガン撃ち合って遊んだ。

復刻版が発売されたのは、2009年のこと。初代作の「マジックコルト」などもあるが、復刻されたのは1962年発売の「セキデンオートマチックSAP.50」だ。

デザインや基本的な構造は昭和のオリジナル商品と同じのため、威力や命中率も当時のまま。さらに今回の銀玉は珪藻土ではなく生分解性プラスチック樹脂にアルミ粉を塗したもので、土に還るエコさを引き継いでいる。

あの頃夢中になって遊んだ人は、懐かしい銀玉鉄砲の音、独特の撃つ感覚を再び味わうことができるだろう。

■戦略を練って勝利を目指せ!『ステイアライブ サバイバルゲーム』

最後は、『ステイアライブ サバイバルゲーム』だ。1973年に発売された頭脳系ボードゲームの名作『生き残りゲーム』といえば、覚えている人も多いのではないだろうか。

一時絶版状態になっていたが、2003年に「ハナヤマ(当時:はなやま玩具)」から『STAY ALIVE!サバイバルゲーム』がリリースされ、2020年には『ステイアライブ サバイバルゲーム』という名前でリニューアル復刻されている。「ステイアライブ」というのは、初代作のアメリカ版のタイトルだ。

リニューアルといっても、基本的なルールは変わらない。盤上の64の溝に自分の色の玉を乗せ、各プレイヤーはスライドレバーを動かして穴を作り出し、他プレイヤーの玉を落としていく。自分の玉が最後まで残れば勝ちだが、勝利を掴むためにはどこをどう動かすかの戦略を練ることが大切になる。

シンプルなゲームながらやり込み要素が深く、スライドレバー同士の組み合わせを変えれば、なんと16億2570万2400通りのパターンで遊ぶことができるのも魅力の一つだ。

数十年の時を経て蘇った昔懐かしいおもちゃたち。大人になって遊んでみると、大きさや性能に新たな発見があるはずだ。物価が高騰している現代でもお手頃価格で販売されている商品が多いので、童心に返って遊んでみてはいかがだろうか。

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