副業広告「TikTokで稼げる」女性が90万だまし取られる 全国で横行しているLINE「亜子」の手口

「TikTokで稼げる」という副業広告がきっかけで、長崎市の50代の女性が現金約90万円をだまし取られました。警察がニセ電話詐欺事件として捜査しています。

被害にあったのは長崎市に住む無職の女性(50代)です。
警察によりますと女性は今月5日頃、「TikToKで稼げる」という副業広告に表示されたURLにアクセス、メッセージアプリ「LINE」のIDが表示され「亜子」というアカウント名を使用する人物とやり取りを始めました。

警察の調べによりますと「亜子」は「私達はTikTokと連携しています。このアルバイトは、観客を増やすことを目的とした映画鑑賞であり、動画を見ながらスクリーンショットを撮って送信するだけでタスクが完了します。1件あたり100円~800円程度稼げます」などとうその副業を紹介。

作業をするためとして、女性に「1pp」という通貨アプリや「テレグラム」というメッセージアプリをインストールさせ、女性が指示通り作業すると実際に数千円の報酬が口座に振り込まれました。

LINE「亜子」の手口 全国で同種手口が横行

その後女性は「亜子」から紹介された「おおたみゆき」のアカウント名を使用する人物から、高収入を謳ったうその福利厚生の副業を紹介され、さらに「きたいひめこ」のアカウント名を使用する人物も加わり、女性は「副業名目」や作業中の「操作エラー解消名目」で、6月11日~17日までの間、4回にわたり現金合計約90万円を振り込みだまし取られたということです。

女性が親族や警察に相談し、事件が発覚しました。
警察では全国的に同種手口が横行しているとして「簡単にもうかる副業」とうたったものに安易に申し込まないこと、電子マネーでの支払い要求やATM振り込み等の話をされたら必ず詐欺を疑い、家族や警察に相談するよう注意を呼びかけています。

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