営業運行される炭素繊維製地下鉄車両、中国・青島市で公開

営業運行される炭素繊維製地下鉄車両、中国・青島市で公開

26日、青島市で公開された地下鉄車両「CETROVO 1.0炭星快軌」。(青島=新華社記者/李紫恒)

 【新華社青島6月28日】中国山東省青島市で26日、車体や台車フレームなどに炭素繊維複合材料を使用した地下鉄車両「CETROVO 1.0炭星快軌」が公開された。中国鉄道車両大手、中国中車(CRRC)傘下の中車青島四方機車車両(中車四方)が、青島地下鉄を運営する青島地鉄集団などと開発した同車両は、従来型の車両に比べ軽量で省エネ性能が高いという大きな利点があり、全国に先駆けて地下鉄車両のグリーン(環境配慮型)化推進を実現した。

営業運行される炭素繊維製地下鉄車両、中国・青島市で公開

26日、青島市で公開された地下鉄車両「CETROVO 1.0炭星快軌」。(青島=新華社記者/李紫恒)

 中車四方の炭素繊維地下鉄車両総体主任設計師、劉金柱(りゅう・きんじゅう)氏によると、同車両は従来の金属材料の車両に比べ、車体の重量を25%、台車枠の重量を50%、車両全体の重量を11%それぞれ軽量化しており、走行時のエネルギー消費量を7%削減、1編成当たり年間130トンの二酸化炭素(CO2)排出量を削減できる。炭素繊維材料を使用することで、車体の強度、耐衝撃性が向上し、耐荷重構造の耐用年数が延び、環境適応性も高まり、ライフサイクル全体にかかる運用保守コストも抑えられるという。

営業運行される炭素繊維製地下鉄車両、中国・青島市で公開

26日、地下鉄車両「CETROVO 1.0炭星快軌」の内部を見るため列に並ぶ見学者。(青島=新華社記者/李紫恒)

 同車両は現在、工場での型式試験を終え、年内にも青島地下鉄1号線に投入され、営業運転を開始する。

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26日、地下鉄車両「CETROVO 1.0炭星快軌」の操縦室で機器の操作を体験する見学者。(青島=新華社記者/李紫恒)

営業運行される炭素繊維製地下鉄車両、中国・青島市で公開

26日、地下鉄車両「CETROVO 1.0炭星快軌」の車内を見て回る見学者。(青島=新華社記者/李紫恒)

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26日、地下鉄車両「CETROVO 1.0炭星快軌」を撮影する見学者。(青島=新華社記者/李紫恒)

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