辺野古ダンプ運転手が証言「無理な誘導多かった」現場では辺野古移設反対の抗議運動

辺野古移設工事関連のダンプトラックと警備員の男性が接触し、男性が死亡、70代女性がけがをした事故。

現場そばの名護市・安和港では、工事が進む辺野古沖へ石材を運ぶ船への積み込み作業が日々行われることから、搬入がある時間帯には移設工事に反対する市民らが抗議活動を行っている。

RBCでは、普段この工事で石材の搬出に従事し、今回の事故直後の現場を見たダンプトラックの運転手に話を聞いた。

▽辺野古移設工事に従事する運転手
「(港への)搬入は朝7時から11時ごろがピーク。現場の安和港には150台ほどが1日に出入りする。警備員は通常5人から6人で、今日も同じくらいだった」

「現場には移設工事に抗議する人が4人ほどいた。トラックは10トントラック。出口付近は通常徐行で国道に向かって左折し、鉱山に新しい土砂(石材)を積みに行く」

この運転手は、日々危険を感じることがあったと証言した。

▽辺野古移設工事に従事する運転手
「1年程前に警備会社が変わり、土砂搬入のスピードアップを図って無理な誘導が増えていた。いわゆるヒヤリハット事例が何度もあった」

この運転手が、事故当時の様子を目撃した別の運転手から話を聞いたところ、ダンプトラックは「何かに乗り上げたような動きをしていた」そうだ。

そして、この事故は「起こるべくして起こった」と話す。

▽辺野古移設工事に従事する運転手
「工期のスピードアップの指示が上からあったようで、危ない事案が増えた。ただ事故の責任は運転手が問われるということで、大半の運転手は無理な誘導に従っていなかった」

「人がまだいるのに進行させるため、事故になりそうなことが何度もあった」

警察は、「ダンプトラックが左折する際に、道路上にいた2人を巻き込んだ」と発表していて、今後さらに詳しく事故原因を調べるものとみられる。

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