岩手県内公立教員申込者、10年で半減 試験日前倒し効果見えず

 

 岩手県内公立学校の2025年度教員採用試験の申込者数は905人(前年度比78人減)で、10年間で半減した。県教委は人材確保につなげようと試験日を1週間早めたが、目立った効果は上がらなかった。「多忙な職場」との認識が背景にあるとみられる。

 県教委によると、申込者は小学校258人(同40人減)、中学校248人(同16人減)、高校242人(同7人減)、特別支援学校66人(同12人減)、養護教諭91人(同3人減)。申込者総数は16年度の1859人から、9年連続で減少した。

 採用予定は小中学校220人程度(同20人増)、県立学校80人程度(同10人増)、養護教諭20人程度(増減なし)。人材確保のため指定する大学から推薦を受けた学生の特別選考枠を新設し、1人が申し込んだ。

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