カードゲームで「脱炭素」学ぶ 群馬・前橋国際大

 大学生が脱炭素について学ぶワークショップが群馬県庁32階の官民共創スペース「ネツゲン」で開かれた。共愛学園前橋国際大(前橋市)の2、3年生27人がカードゲームを通して脱炭素を目指す意義を確認した。

 カードゲームは、持続可能なまちづくりを疑似体験できるプログラム。班ごとに行政や企業などそれぞれの役割が与えられ、さまざまなプロジェクトを通して温室効果ガスの削減を目指した。

 2年の林優貴さんは「企業側の視点で環境対策を学べた。個別のプロジェクトが実現可能か、コストも踏まえて考えられたのは良かった」と話した。同じく2年の田中美咲さんは「一見良さそうなプロジェクトでも逆効果になることがあると分かった」と目先の利益にとらわれない視野の必要性を指摘した。

 ワークショップは県内各地を現場体験の場とした同大の授業「群馬で学ぶ」の一環で実施した。県環境政策課などが協力した。

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