ブラジル中銀、利上げは基本シナリオでない 今は指針示さず=総裁

[ブラジリア 27日 ロイター] - ブラジル中央銀行のカンポス・ネト総裁は27日、利上げは中銀の基本シナリオではなく、政策担当者らは現時点では意図的にいかなる指針も示さないことを選択していると述べた。

中銀は19日、政策金利を10.50%に据え置き、昨年8月に開始した緩和サイクルを中断。警戒を続けるとし、今後の金利変更はインフレ目標達成への断固たるコミットメントの結果と強調した。

カンポス・ネト氏は記者会見で、一部のアナリストは「警戒」という表現を潜在的な利上げの意思と解釈しているが、今後の措置を示すシグナルを出さないという金融政策委員会の決定に沿ったものだと説明した。

また、ここ数週間見られた通貨レアルの対ドル相場急落について、中銀は機能不全の兆候がある場合のみ為替介入を行うと述べた。最近のレアル安はリスクプレミアムの悪化に起因するため、この状況ではいかなる介入も効果がないと指摘した。

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