今期限りで退任表明・福島県須賀川市の橋本克也市長 「市民と協働で臨んだ」 16年間の任期振り返る

議場で16年間を振り返った橋本市長(手前)

 27日に閉会した福島県須賀川市の6月定例議会の場で、今期限りで退任を表明している橋本克也市長は任期中最後の定例会閉会に当たり、4期16年間の市政運営を振り返った。

 橋本市長は「平成20年の市長選で付託を受け、就任以来市民との協働のまつづくりを目標に掲げて、市長職に臨んできた」と語り、小学6年生までの医療費無料化、公立岩瀬病院の新外来棟整備と産科婦人科外来診療の開始、特撮を文化として継承する取り組みなどに力を注いだ結果、成果を感じているとした。

 就任2年半後に発生した東日本大震災を「大きな転機となった」とし、自助と共助で困難を乗り越えようとする市民の姿が随所に見られたことで「市民の高い協働の意識によって最大のピンチを最大のチャンスに変える取り組みが進められることを確信した」と振り返った。

 最後に「16年間の市政執行に間もなく終止符を打つことになるが、8月11日からは新しい市長の下で、一層強固なパートナーシップを構築し活力と潤いに満ちたまちづくりにまい進していただくことを願う」と締めくくった。

(県南版)

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