人口過密の世界20首都、猛暑日が30年で52%増加 気候変動で

Gloria Dickie

[28日 ロイター] - 人口が3億人以上の20の首都では気温が摂氏35度に達した日数が過去30年間で52%増加したことが、英シンクタンク国際環境開発研究所(IIED)が28日発表した分析で分かった。

人口の多い都市は、アスファルトや建物が吸熱・蓄熱するため気候変動による気温上昇の影響を特に受けやすい。デリー(インド)、ダッカ(バングラデシュ)、マニラ(フィリピン)などは今年すでに危険な熱波に見舞われており、熱中症による死亡者や学校閉鎖が多発している。

空港の気象観測所の地表温度データでIIEDが分析したところ、2014─23年に20都市中1都市でも気温が35度以上に達した日は累計約6500日。94─03年は4755日だった。

最も増え方が激しいのがジャカルタ(インドネシア)で94─03年が28日だったのに対し、この10年間では167日だった。このほかソウル(韓国)が9日から58日に、ブエノスアイレス(アルゼンチン)は7日から35日に増加した。

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