「七夕まつり」支える市民たち 装飾製作、鶴岡八幡宮へ 鎌倉市

4月から準備を進めてきた市民たち=19日・鎌倉市福祉センター

毎年7月初旬、鶴岡八幡宮の境内を彩る七夕飾り。今年も祭事を盛り上げようと、飾りの準備が着々と進んでいる。境内の飾りは、鶴岡八幡宮の他に、鎌倉市ボランティア連絡協議会が近年は中心となって製作している。メンバーたちは「飾られるのを見に行くのが楽しみ」と色紙を黙々と折り続ける。

くす玉、吹流し、鶴、梶の葉を模した色紙…。七夕シーズンの鶴岡八幡宮の境内を演出する装飾が、鎌倉市福祉センターで次々と完成を迎える。

2022年から七夕飾りを手がける市ボランティア連絡協議会は、4月から6月にかけ週1回のペースで集まり、作業を進めた。今年の参加者は、ボランティア連絡協議会を構成する団体のほかに、会員の知り合いの市民も含め30人以上にのぼる。

知り合い通じ膨らむ協力者

同協議会の飯島知子会長(73)は、「正直なところ協力者の数を把握しきれていない」と苦笑いを浮かべる。「自分の折り紙が鎌倉のシンボル的な場所に飾られるとなると、知り合いを通じて色紙が広く配られ、協力者も増えるんです」。作業は福祉センターだけでなく、色紙を受け取った人が自宅で製作したものも預かり装飾に加える。

市民たちが手がけた飾りは鶴岡八幡宮へ。7月7日(日)の七夕祭神事に合わせ、今年は6月末から7日まで境内に取り付けられる予定。飯島会長は「みんなで作った飾りを、多くの方に見て頂けるとうれしい」と話す。

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