新品タイヤと溝がすり減ったタイヤ、車が止まるまでの距離は1.6倍差⁉濡れた道路を走行する時の注意点

梅雨の季節になり、雨の日に気を付けたいのが車の運転です。事故を防ぐポイントを、JAF愛媛支部に教えてもらいました。

チェックポイント① タイヤの溝

タイヤにある三角の部分=スリップサイン。JAF愛媛支部の大成将司さんは、雨の日は特にスリップしやすいところがあるため、いつも以上に適切な速度や車間を気をつけてほしいと話します。

また、タイヤの溝が減ると、ブレーキが作動してから車が停まるまでの「制動距離」に大きな差が出ます。

JAFが実施した実験では、濡れた道路を時速100キロで走行しブレーキをかけると、溝がすり減ったタイヤは新品と比べて、止まるまでの距離が1.6倍長くなるのです。

他にも、溝が減っていると、タイヤと路面との間に水の膜ができることで浮いた状態になる「ハイドロプレーニング現象」が起きやすくなり、ハンドルやブレーキがコントロールできなくなってしまいます。もし高速走行中にこの現象が起きた場合は、急ブレーキを避けてハンドルを動かさず、アクセルから足を離してスピードを落とし、コントロールが回復するのを待ちましょう。

チェックポイント② ワイパー

次はワイパーです。ワイパーのゴムが反り上がっていないか、ちぎれてないかなどのチェックが必要です。ワイパーが劣化しゴムがちぎれていると、フロントガラスの水を拭き取れず、視界をさらに悪くする原因になるので早めに交換しましょう。

このほか、雨の日は昼間もライトを点灯させれば周りに存在を知らせることにつながるので、事故防止に役立つそうです。

これから本格化する梅雨シーズンを安全に乗り切りたいですね。

© 株式会社あいテレビ