食品主要195社/7月は411品目で値上げ、今秋に値上げラッシュの見通し

帝国データバンクが発表した7月の食品値上げ動向よると、7月の値上げは411品目となることがわかった。

<7月の値上げは411品目>

7月の値上げされる食品のうち、「酒類・飲料」が全食品分野で最も多い199品目だった。輸入ワインなど洋酒のほか、コーヒー製品が値上げとなった。

「菓子」(75品目)は、6月に続きチョコレート製品の値上げが目立ったほか、米菓やスナック菓子製品で値上げの対象となった。「パン」(37品目)は、輸入レーズンやチョコレートの価格高騰を受け、一部製品で1年ぶりの値上げとなっている。

また、2024年の値上げは、前年より5カ月遅いペースながら、3年連続で1万品目を突破する見通しだという。

2024年の値上げ要因では、足元で急速に進んだ「円安」の影響が広がっている。2024年(1~11月)に予定される値上げ品目のうち、「円安」要因の値上げは品目数ベースで29.8%となり、前年の同時期(11.6%)に比べて約3 倍の水準に拡大した。

要因として最も大きい「原材料高」は 91.7%を占め、特に春以降の値上げで原材料高の影響が広がった。猛暑や干ばつなど天候不順による不作により、カカオ豆やコーヒー豆、オリーブ、オレンジなどの輸入果汁で価格高騰が目立っている。

「包装・資材」(67.0%)は、食品トレー容器などで値上げが相次いでいることを背景に、値上げ要因に占める割合は上昇傾向が続いている。

■値上げの関連記事
食品主要195社/6月の値上げ614品目、のり・オレンジジュースなど

© 株式会社流通ニュース