【お天気気象転結】東京都知事選挙…天気と投票率の関係は?

文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「佳子・純子のお天気気象転結」。気象予報士の伊藤佳子記者・鈴木純子アナウンサーが、毎日にちょっと役立つお天気情報をお届けしている。この記事では全文をご紹介。

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▼6月28日配信号 担当伊藤佳子

今週は蒸し暑かったですね。
月曜日には、栃木県佐野市で36.8度など内陸では猛暑日、都心も33.4度と今年一番の暑さとなりました。
東京消防庁管内で57人、関東全体では120人以上が熱中症の疑いで救急搬送されました。
7月~9月の3ヵ月予報でも全国的に厳しい暑さとなりそうです。
特に梅雨の間は気温・湿度ともに高いです。気温だけでなく湿度もリスクを高めるので、熱中症には十分注意してください。

▲3ヵ月予報会見・気象庁異常気象情報センター 田中昌太郎所長

さて、7月7日は東京都知事選挙の投票日。過去最多だった前回22人の倍以上となる56人が立候補しました。
見て不愉快になった人もいると思いますが、ポスターの掲示板に、候補者に無関係の同じポスターが大量に貼られたものがあり、都や区の選挙管理委員会には多くの苦情が寄せられています。しかし、同じポスターを大量に貼るとか、ポスターの内容について公職選挙法には規定がないので、違反にはなりません。
また、今回ポスターの掲示板に貼れる数は届出順に48番まで、49〜56番の候補者は板の横に、クリアファイルに入れるか貼り付けたポスターを画鋲やテープなどを使って、自分で留めなくてはなりません。
告示日には都の選挙管理委員会で、クリアファイルや画鋲などが手渡されましたが、受け取った人たちは「不公平」だと漏らし、報道陣が見守る中、苦労して貼っていました。

過去21回の都知事選、天気と投票率の関係を見ると……
低い方から
1 昭和62年 43.19% 「くもり」
2 平成15年 44.94% 「晴れ」
3 平成26年 46.14% 「曇りのち晴れ」
4 昭和58年 47.96% 「曇りのち雨」
5 平成7年 50.67% 「晴れ一時雨」

高い方から
1 昭和46年 72.36% 「快晴」
2 昭和34年 70.12% 「曇りのち晴れ」
3 昭和38年 67.74% 「晴れときどき曇り」
4 昭和42年 67.49% 「小雨のち曇り」
5 昭和50年 67.29% 「くもり時々小雨」

一般に大雨だったり、お出かけ日和の晴れの日は投票率が下がると言われますが、
都知事選については、時代やその時々の関心の高さに左右されているようですね。

この原稿を書いている時点で、7日の東京の予報はくもりベースで梅雨らしい天気になりそうです。
最新の予報はこちらをご覧ください↓(気象庁HPより)
気象庁 | 天気予報 (jma.go.jp)
選挙権のある方は、ぜひ投票に行ってください。

気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子

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