クマに顔引っかかれ、鼻骨折など重傷 70代男性「歩いていたらやぶからクマが…」福島・会津美里町

28日朝早く、福島県会津美里町で、70代の男性がクマに襲われ、重傷を負いました。4日前には喜多方市でも女性がけがをしたばかりで、県は「特別注意報」に格上げして警戒を呼びかけています。

28日午前6時半ごろ、会津美里町上平で、70代の男性が自宅近くを歩いていたところ、クマに襲われました。男性は、顔を引っかかれ、鼻を骨折するなどの重傷で、知人の車で病院に搬送されました。

現場近くの住民は、危機感を強めています。

近くに住む人「クマよけスプレー。いざというときのため、人を襲ったクマは必ずまた襲うから、今までより注意しなければと思って」

被害にあった男性は「道路を歩いていたらクマがやぶから飛び出してきた」と話していたということです。

24日には、喜多方市で70代の女性が自宅敷地内の倉庫でクマに襲われ、手首に軽いけがをしました。県内のクマによる人への被害は、今年に入りこれで3件目です。また、クマの目撃も303件と、去年と比べて94件多くなり、過去最多のペースで増え続けています。

県は、8月末まで会津と中通り全域を対象に出していた「ツキノワグマ出没注意報」を「特別注意報」に格上げし、警戒を呼びかけています。

これからのレジャーシーズン、生活圏以外でも、注意が必要かもしれません。特に、クマが出没しやすい山などに出かけるときには、クマ鈴やラジオなど音の鳴るものを身につけるようにしてください。



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