広島県警もサングラス着用「OK」 7月1日から

サングラスを着用する広島県警の警察官

 広島県警は7月1日から警察官や職員の街頭活動中のサングラス着用を認める。これまで明確な禁止規定はなかったが、相手に威圧感を与えるのを懸念して控えがちだったという。紫外線による目の負担軽減や事故防止につなげる。

 県警警務課によると、着用はパトカーの運転や取り締まりなど日中の屋外での活動に限定する。職務質問などで市民と話す際は原則、外す。サングラスは各自で用意し、フレームの形状やレンズの色調が奇抜でないか上司の承認を受けて着用するとしている。

 これまでも白バイ隊員など一部の警察官は着用していた。他の警察官から「運転時にまぶしくて目がチカチカする」といった声が寄せられたことから、28日付で出した警務部長通達で着用ルールを明文化した。自動車警ら隊の柚木枝里巡査部長(35)は「夕方は西日が強く、違反車両や不審者の発見が遅れる恐れがあった。不安解消につながる」と効果に期待する。

 県警によると、全国の警察で昨年以降、サングラス着用を認める動きが広がっている。中国地方では山口、島根に続き3例目。鳥取は検討中とし、岡山は現在は予定していない。

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