手足口病が警報レベル超え 乳幼児への感染注意喚起

主に乳幼児が感染し発症すると口の中や手足に発疹ができる「手足口病」の1医療機関当たりの患者数が、長崎県内で警報レベルの「5人」を超え、県が注意を呼びかけています。

長崎県によりますと今月17日から23日までの一週間に県内44医療機関で報告された手足口病の患者数は222人で、1医療機関当たりの平均患者数は「5.05」人となり警報レベルの「5」を超えました。

長崎県内で手足口病の患者数が警報レベルとなるのは、2019年以来5年ぶりです。年齢別では1歳が104人で最も多く、次いで2歳が37人、1歳未満が26人となっています。

手足口病は口の中や手のひら、足の裏などに小さな水泡性の発疹ができるウイルス感染症で、まれに髄膜炎等を合併することがあるため、県では高熱や頭痛、嘔吐症状がある場合は早めの受診を呼びかけています。

感染経路は▼咳、くしゃみによる「飛沫感染」▼便を介した「経口感染」▼水泡内容物による「接触感染」となっていて、県では▼乳幼児の排せつ物の適切な処理や▼石けんを使った手洗いタオルの使い分けなどが感染予防につながるとして注意を呼びかけています。

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