偽のマイナンバーカードを使って携帯電話を購入した疑いなどで男が逮捕されました。
偽造したマイナンバーカードは、スマートフォンを乗っ取られ、高級時計などを勝手に購入された八尾市議会議員の名義でした。
■松田議員のフリをして機種変更した疑い
詐欺などの疑いで逮捕されたのは、名古屋市東区の自営業、松尾裕也容疑者(39)です。
警察によると、松尾容疑者は今年4月、名古屋市の携帯電話販売店で偽造した他人名義のマイナンバーカードで勝手に機種変更し、スマートフォン1台をだまし取った疑いなどがもたれています。
松尾容疑者がスマートフォンをだまし取ったこの日、100キロ以上離れた大阪府八尾市では…。
【八尾市議会 松田憲幸議員】「時間を見ようと思って見たら(電波が)立っていない。電波障害かなと思って…」
八尾市議会の松田憲幸議員のスマホが突如「圏外」に。近くにあった携帯電話の販売店で状況を確認すると…。
【店員】「松田さん、名古屋市の店舗で機種変更していますよ」
名古屋市の店舗で、何者かが松田議員のフリをして偽のマイナンバーカードを提示し、機種変更をしていたことが判明。
松尾容疑者の犯行によるものとみられます。
■キャッシュレス決済の不正利用と高額ローンも
松田議員は、乗っ取られたスマートフォンのキャッシュレス決済で、17万円ほどを不正に利用された他、225万円もする高級腕時計のローンを勝手に組まれていました。
松尾容疑者は「お金がほしかった」と容疑を認めていて、警察は不正利用などとの関連を調べています。
松尾容疑者の逮捕を受け、松田議員は関西テレビの取材に対し「ほっとしているが、組織的な犯罪だと思われるので今後の真相解明に期待したい」と話しています。