北海道内で出没が相次ぐヒグマ。農作物の被害も増えていますが鳥獣対策のために作られたある機械がヒグマを追い払う瞬間を道内で初めてカメラが捉えました。
麦畑に近づく一頭のヒグマ。畑に入ろうとすると…
大きな音と光に驚き逃げ去っていきました。
これは27日午後10時ごろオホーツク管内で撮影された映像です。ヒグマを追い払った音と光の正体は…
モンスターウルフ)
「消え去れ、消え去れ」
オオカミの姿をしたロボット「モンスターウルフ」。動物が近づくとセンサーが感知し激しい光と50種類以上の音で動物を追い払います。
「モンスターウルフ」は2016年、北海道・奈井江町の「太田精器」によって開発されました。
太田精器・太田裕治社長)
「所詮オオカミのかかしでしょとか言われたんですが思いのほか効果があるということで約250台ぐらい全国で使われるようになりました」。
これまでシカやツキノワグマが逃げる姿は撮影されていましたが、ヒグマを追い払う様子が捉えられたのは今回が初めてだということです。
太田精器・太田裕治社長)
「本当に効果があるんだなということがわかりました。クマの問題は社会問題になっているので、地域のクマ・獣害対策に対して役に立てられたらなと考えています」。
現在は動物を追いかけることができる、走るモンスターウルフの開発が進められています。
さらなるパワーアップでヒグマ対策の救世主となるかもしれません。