マンハッタンで作品展示 座間市の高木章江さん 海老名市・座間市・綾瀬市

海老名でのマルシェで描く高木さん(手前)

座間市立野台の会社員・高木章江さん(60)のアクリル絵画が、7月15日からニューヨーク・マンハッタンのテンリギャラリーで展示される。高木さんは今年3月に「ニューヨーク公募展・春STEPPINGINTOAWORLDIII」に応募し入選となった。

このイベントは国際エミー賞受賞の放送作家・安達元一さんなどが中心となった「アートインキュベーション協会」が主催している。世界のアート作品が集まるニューヨークで作品を発信する、アーティストにとってはチャンスの創出とも言える企画で、過去に7回開催されている。

高木さんは企業の通訳や翻訳者として働きながら、友人とユニットを組み海老名駅近くでのイチゴマルシェをはじめ厚木や秦野などのイベントに参加、ライブペインティングを披露している。

米国の大学で広告デザインを学んだ経験もあり、3年ほど前に絵筆を握り始めた。天使の羽を背中につけたユニークな出で立ちで、会場の雰囲気や来場者との対話を通じて感じ取ったものをキャンバスに重ねながら、色とりどりの抽象画を完成させる。

テーマは様々だが、入選したのは、家族のために描いた抽象画作品の「君のひかり」(高さ140センチ)。暗い色彩の重なりが、上部の明るい色彩へとつながっている。「見た人が元気になってくれたら嬉しい。ニューヨークでの展示をきっかけに、海外と日本を行き来できるようなアーティストになりたい」と高木さん。22日までの会期中に渡米し、現地でもライブペインティングを披露する予定だ。

入選作「君のひかり」

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