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300人以上が犠牲となった「延岡大空襲」から29日で79年となるのを前に、宮崎県延岡市の中学校では、慰霊祭が開かれました。
太平洋戦争末期の1945年6月29日、延岡市の中心部はアメリカ軍による空襲を受け、300人以上の市民が犠牲になりました。
この空襲では、延岡中学校の前身、安賀多国民学校に当時、勤務していた栗田彰子教諭が焼夷弾の直撃を受け、25歳の若さで亡くなり、延岡中学校は、毎年、慰霊祭を行っています。
28日の慰霊祭には、遺族や全校生徒などおよそ300人が参列し、石井豊久校長が、「平和な世の中を作ることを自分ごととして捉え、考えてほしい」と呼びかけました。
そして、生徒代表が慰霊の言葉を述べました。
(生徒会副会長 寺田侑央さん)
「全校生徒で平和の尊さや戦争の愚かさについて深く考え、世界平和の実現のために努力することを誓います」
(生徒)
「慰霊祭を通して、延岡でもこんなに辛いことがあったんだという自分ごととして考えることができたので、とてもいい経験になりました」
「次の平和の未来をつないでいくのは私たちの番なので、これからつなげられるように平和な未来にしていきたいです」
延岡大空襲から79年、生徒たちは、平和への誓いを新たにしていました。