60代女性が1,900万円相当の「地金」だまし取られる 「資金を金にかえて」総務省職員をかたる男らから指示受け購入=静岡県警

2024年6月上旬、静岡市葵区に住む無職の60代の女性が、総務省の総合通信基盤局の職員をかたる男などから、地金を購入する指示を受け、自宅付近に来た査察官を名乗る者に、約1,900万円相当の地金3個をだまし取られる事件が発生しました。

警察によりますと、2024年6月上旬、女性の自宅に、総務省の総合通信基盤局の職員をかたる男から「あなたの名義で携帯電話から迷惑メールが送られている」などを電話がありました。

その後、無料通信アプリ「LINE」で、高知県の警察官や検事を名乗る者から「逮捕状」のような書面が送られてきて「マネーロンダリングの容疑がかかっている」「資金を金にかえて下さい」などと指示を受け、言われるがままに地金を購入。19日に自宅付近に呼び出され、査察官を名乗る者に購入した地金3個(約1,900万円相当)を手渡し、だまし取られたということです。

女性は、検事を名乗る者から「守秘義務があるから」などを言われていて、相談ができずにいましたが、不審に思い、夫に相談。26日に夫と2人で警察に相談したことで事件が発覚しました。

警察は、不審な電話がかかってきたら「必ず、家族や警察に相談してほしい」「警察がSNSで逮捕状を示すことはありません」と呼びかけています。

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